ギークラウンジ(仮)に行った話

先週の土曜日、都内某所にあるギークラウンジ(仮)に行ってきた。
ギークラウンジ(仮)はinns氏(@dont_ol)によるプロジェクトであり、概要はここにある。
ギークラウンジ(仮)に興味を持ったきっかけは、元々クラウドファンディングでEQ氏(@chu_so_chu)によるADHDギークハウスプロジェクトに少額投資したのがきっかけだった。ADHDの当事者を集めた共同生活空間という実験的な試みに心惹かれた。EQ氏も言及しているが、やはり当事者同士の方が意思疎通しやすい面というのは確実に存在すると思うし、その部分を強みとして押し出したコミュニティがあるべきだと常日頃から感じてもいた。
もちろん、そうした共同生活にはある程度のリスクは覚悟されるし、通常のギークハウスでもトラブルになるような要素を考慮しないといけないから、運営が二重に難しくなる可能性もある(もっとも、そこまで身構えなくてもいいかもしれない。内部的には。問題は外部に対してどうアピールしていくか、説明していくかだったりする)。
ではそもそもEQ氏のプロジェクトに興味を持ったきっかけは何だったんだろうと考えてみると、月並みではあるが、フジテレビの『ザ・ノンフィクション』だったと思う。
以前そこで居住していたという漫画家の小林銅蟲を通して、何となくギークハウスについては関心があった状態で当番組を見た。そして、pha氏の常人離れしたスタンスに感銘を受けた。pha氏についても以前から名前は知ってたけれど、実際に『ザ・ノンフィクション』を見ることで、具体的な人物像とその界隈を知ることになり、自分の中でその在り方に面白みを感じた。
ギークハウスはpha氏という強烈なカリスマ性を備えたマネージャーがいることによって成立している空間である。それぞれ縁の薄い、社会性というのが面倒で集まっているメンバーばかりだから、そういった人間達を薄いながらも確実に繋ぎ止める求心力を持つ人間がいないとあの形態を保っていくのは難しい。よって、求心力を持った人間や理念を組織の中核に据えることがそうした共同生活を続けていく上では必須であると考えられる。
ギークラウンジ(仮)にはまだ中核にそうした求心力を持ったものがあるようには見えないが、innoce氏はどことなくpha氏っぽい気だるさがあるし、IT関連の知識もあって、なおかつ興味深い人生経験を積んでいて、言い方が正しいかはわからないが、非常にユニークな人物なので、いずれは彼を頼って人が集まるようになるかもしれない。
なお、現在ギークラウンジ(仮)構想のためにスタートアップメンバーを募集しているらしいので、興味ある方は是非。